国語科新単元学習論（電子改訂版）
著者　浜本純逸


「近代学校で教えられテストによって測られる学校知は、現代の子どもたちに生きて働く学力（実践知・臨床知）になっていないのではなかろうかという反省が、1990年前後から広がり、教師による教え込みや教科書だけを学習材にすることに疑問が投げかけられるようになった。1995年頃からは、急激に変化する社会に対応していかなければならない子どもたちに対して、学校は「生きる力」を育ててはいないのではないかという批判も生まれている」

「『シリーズ国語科新単元学習による授業改革』は、一人ひとりの実践家による創意ある実践を、各一冊にまとめて刊行する。それぞれの現場において子どもたち一人ひとりを育てようとして学習材を集め、指導方法を工夫し、評価を工夫してきた実践の典型的な記録である。その過程において、おのずから国語科教育の目標論・内容論・方法論を生み出している。それぞれの個性的な実践を交流し学ぶことによって、それぞれの状況に応じた新単元学習が生まれ、創造的に展開されていくであろう。」

「本書『国語科新単元学習』は、多くの実践に学びつつ思索してきた論考に手を加えて再編成し体系化したものである」本書「あとがき」より


1997年に出版され、絶版となっていた『国語科新単元学習論』に電子改訂版への序文が加筆され、2025年9月に復刊。出版から約30年が経過した今、教育の本質を問い直すべく読みたい「国語科新単元学習による授業改革」シリーズ第１冊目の名著。