子育てに関わる全ての人々に、また、助産師などの保健医療従事者にも是非読んでいただきたい一冊です。情報システムの急速な発達によって、簡単に世界中の情報へアクセスできるようになりました。たくさんの情報が得られるから「安心」というのではなく、情報が溢れていて、どの情報を頼りにすればいいのかわからなくて「不安」という声を多く聞きます。そのことから「育児は大変」といったイメージが広がってしまうことは、とても残念なことです。胎児は温かな環境で、守られながら成長していきます。ママからもらう栄養や酸素を取り込んで、自分の力で大きくなって行きます。生まれてたあとの赤ちゃんも、また、守られた環境の中で、誰が教えなくても自分の力で成長発達していきます。とくに、生まれてすぐの赤ちゃんが、自分でおっぱいを探し、力強く飲む様子には生きる力を実感します。そんな子どもの力を支える子育てとは「空腹を満たす=授乳」「安心させる=抱っこ」「気持ちよい体験=排泄の世話」といった、赤ちゃんの欲求に応えてあげることです。日常の世話をするだけで十分なのです。簡単便利な環境が当たり前の世の中になっているかもしれません。便利なものを活用しすぎて、人を育てるということの土台が、時代で変化してしまうことがないようにしたいと強く感じています。赤ちゃんの欲求に応えてあげること(=アタッチメント)に手をかけることが、生きる力を育てること、人への信頼から情緒が安定することにつながります。これは、子どもがいずれ成長し、学校や社会生活するうえで、とても重要なスキルです。そして、これらは、新生児期~乳幼児期にかけて適応期(臨界期)があり、大きくなってから育てようと思っても簡単に育つものではありません。自然の摂理を大事に試行錯誤しながら子どもの視点に立って、人を育てることの実際がイメージできるといいなと願い、本書を作成しました。
助産師と学ぶ子育て準備講座 -実際をイメージしよう-
共同著者:近藤千惠 田村南海子
¥1,100
子育てに関わる全ての人々に、また、助産師などの保健医療従事者にも是非読んでいただきたい一冊です。情報システムの急速な発達によって、簡単に世界中の情報へアクセスできるようになりました。たくさんの情報が得られるから「安心」というのではなく、情報が溢れていて、どの情報を頼りにすればいいのかわからなくて「不安」という声を多く聞きます。そのことから「育児は大変」といったイメージが広がってしまうことは、とても残念なことです。胎児は温かな環境で、守られながら成長していきます。ママからもらう栄養や酸素を取り込んで、自分の力で大きくなって行きます。生まれてたあとの赤ちゃんも、また、守られた環境の中で、誰が教えなくても自分の力で成長発達していきます。とくに、生まれてすぐの赤ちゃんが、自分でおっぱいを探し、力強く飲む様子には生きる力を実感します。そんな子どもの力を支える子育てとは「空腹を満たす=授乳」「安心させる=抱っこ」「気持ちよい体験=排泄の世話」といった、赤ちゃんの欲求に応えてあげることです。日常の世話をするだけで十分なのです。簡単便利な環境が当たり前の世の中になっているかもしれません。便利なものを活用しすぎて、人を育てるということの土台が、時代で変化してしまうことがないようにしたいと強く感じています。赤ちゃんの欲求に応えてあげること(=アタッチメント)に手をかけることが、生きる力を育てること、人への信頼から情緒が安定することにつながります。これは、子どもがいずれ成長し、学校や社会生活するうえで、とても重要なスキルです。そして、これらは、新生児期~乳幼児期にかけて適応期(臨界期)があり、大きくなってから育てようと思っても簡単に育つものではありません。自然の摂理を大事に試行錯誤しながら子どもの視点に立って、人を育てることの実際がイメージできるといいなと願い、本書を作成しました。